「次亜塩素酸」は、体内生成物質の、好中球と呼ばれる白血球の一つで、怪我をしたり病気になった時、生体内に侵入してきた細菌や真菌類を貪食や免疫機能によって防御します。
血液中の白血球が次亜塩素酸や、活性酸素を生成して殺菌するのです。
「次亜塩素酸水」とは、「次亜塩素酸」を含んだ水溶液のことをいいます。
「次亜塩素酸」の違い
次亜塩素酸水に含まれる次亜塩素酸は、pH値によって殺菌力に違いがあります。
また、pH値によって全く別物になります。
- pH3以下では酸性の有効塩素成分の塩素ガス
- pH4~7(弱酸性〜中性)では次亜塩素酸
- pH8以上でアルカリ性では次亜塩素酸ナトリウム
次亜塩素酸の含有率の高い中性付近の「弱酸性次亜塩素酸水」は、低濃度で強力な殺菌力を有します。
CELA水はこの領域の次亜塩素酸水となります。
「次亜塩素酸水」の違い
次亜塩素酸水の生成方法は、「混合式次亜塩素酸水」と「電解式次亜塩素酸水」の2種類があります。
混合式次亜塩素酸水とは、「次亜塩素酸ナトリウム」と「希塩酸」と「水」を混ぜて作った生成水で、CELA水はこちらの方式で作られます。
電解式次亜塩素酸水は、塩化ナトリウム水溶液や塩酸水、塩酸と塩化ナトリウムの混合液などを電気分解して作られますが、成分が安定しないため通常販売されていません。
食品添加物として認めれているのは電解式次亜塩素酸水のみですが、混合式次亜塩素酸水であるCELA水も各種試験によってその安全性や除菌能力が立証されています。
化学式は電解式・混合式ともにHCLOで同じです。
次亜塩素酸水は、当社が製造販売する弱酸性次亜塩素酸水(CELA水)以外にも様々なスペックの次亜塩素酸水が出回っています。
「混合式次亜塩素酸水」として販売されている商品の中には、「次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めたもの」や「次亜塩素酸ナトリウムに塩酸、クエン酸などを混ぜてpH調整したもの」もたまにありますので、間違えないように注意が必要です。
次亜塩素酸水を選ばれる際に重要なことは『phの安定性』、と『塩素濃度』です。
具体的にはphが中性に近い値で安定しており、人体に影響のない塩素濃度が安全です。
phが安定しておらず、例えば「ph5~6.5の領域の次亜塩素酸水」では製品そのものの品質がボトルによって全く違う可能性があります。
塩素濃度に関しては、当然塩素濃度が高いものは人体に対して有害です。
また、同じ塩素濃度50ppmの商品でもph2の強酸性やph11の強アルカリでは人体に対して有害です。
弱酸性では50~80ppmが最も除菌力が高い領域で、80ppm以上だと人体に炎症等の影響が出るといわれています。
また、「薄めて使用する」製品はその製品の品質と安全性を消費者が自身が確保しなければなりません。
一般の消費者はph計や塩素濃度計などの測定機器は持っていませんのでこれは実質的に無理な話です。
あくまで自己責任ということになってしまいます。
次亜塩素酸水は消毒薬ではなく雑貨として分類されるものですが、当社が製造販売する弱酸性次亜塩素酸水のCELA水は、サイト内で紹介しているとおり(ph6.5±0.05で安定しており塩素濃度は50ppmと比較的低い値です)、検査機関において実施した試験結果から細菌やウイルス対策に使用可能な『消臭・除菌水』です。
また、同様に刺激や毒性に関する試験も行っており、安全性を確認しています。
次亜塩素酸ナトリウムとは
次亜塩素酸ナトリウムとは次亜塩素酸ソーダとも言いますが、次亜塩素酸イオンを多く含んだ水溶液のことです。
pHは強アルカリ性で、主成分は次亜塩素酸イオンです。化学式で表すとはNaClOまたはNaOClとなります。
家庭で使用される製品ではハイターなど、主に塩素系漂白剤や殺菌剤などに使用されています。また、食品添加物としても野菜や果物などの消毒や殺菌にも用いられています。
除菌効果は酸性の方が高いため、アルカリ性にすることによって効果が落ちてしいますので、除菌効果を高めるためには高濃度である必要があります。
次亜塩素酸ナトリウムの注意点・危険性
次亜塩素酸ナトリウムを使用したハイターなどの塩素系漂白剤(強アルカリ性の液体)には皮膚のタンパク質などを溶かしたり、喉や口の粘膜を炎症させたり、嘔吐が発生することがあります。特に高濃度になると人体への害が増大します。
そのため使用する際には、原液を用途に合わせて希釈する必要がありますが、前述のようにアルカリ成分による作用が発生するため手袋やマスクを装着し、よく喚起をする必要があります。金属等に対しては腐食が発生するため、使用後には拭き取る必要があります。
また、次亜塩素酸ナトリウムを消毒剤として使用すると、薬品のなかのナトリウムが有機物と反応し、フルオロホルム、クロロジフルオロメタン、クロロホルムなど、「トリハロメタン」と呼ばれる有害な化合物を作ることがあります。なかでもクロロホルムは発ガン性や催奇性、肝障害や腎障害を引き起こすリスクが高い「有害な副産物」です。
塩素系漂白剤のパッケージにも注意書きがある通り、塩酸や酢、クエン酸などの酸性の物質や酸性洗浄剤などと混ぜると危険な塩素ガスが発生し、死に至る場合いがありますので取扱いには注意が必要です。
このように人に対して毒性・危険性があるため、十分に注意・対策を行わないと使うことが難しい水溶液です。